小さな白い船で目指す
そこが旅の果てと
「ようこそ、ここへ」
星の砂が満ちる海を進む

燻る回輝線　夜空のアースライト
航海の窓が砕けて消えた

この心象風景が
「長い夢を見ていた」
そう君は微笑んだ
だから　流れ続けても
君という光が
君という光が決して
離れないように
光速度になる

加速度　重力圏超えて
雲は君に惑う
鎖した無限空間
二人　少し未知が遠い

審判の日に
この忘れられた小船は
時間に追われて世界を発った

空に浮かんだ影は
足音もなく手を掴んで
二人をさらうのだ
シグナスの首に
吸い込まれる前に
強く抱きしめ合う
二度と放したくないと
また一つになる

＜記憶が腕を掴むけど
大地に足が立つ　刹那
弾けた水玉＞

虚数空間の君の蜃気楼
雨に消えていく

この心象風景に
胸が高鳴るのは
君も同じと疑わない
目を閉じるだけで
君という鼓動が
君という鼓動が響く
聞こえているよね
聞かせているから